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地図が変わるということ

2010.10.12.03:00

パキスタンに着いて、一番驚いたこと。

それは、洪水から一ヶ月以上たっているのに、
未だに冠水しているところがあることでした。
それも、水溜りレベルではなく、まさに、湖というか、海
DSC01518-2.jpg
これは、まさに「浸水」しているレンガ工場

街の中の建物の壁には、高さ1~2mぐらいのところに、
冠水がピークだったころについた泥の跡が
一様に残っていて、
だんだん水位が下がるにつれてできたしましま模様になってます。
この写真は、ようやく水が引いて、人が戻り始めた団地の建物。
DSC01475-2.jpg


郊外の水田や畑が広がる地域に行くと、
見渡す限り水が広がってるところが、
ここにも、10kmほど車を走らせると、そこにも、
という感じで、
電信柱が寂しそうに、傾いたまま立ってたりします。
ここにも
DSC01253-2.jpg
そこにも
DSC01420-2.jpg


これは、洪水で破壊されて、門だけ残った鶏舎です。
DSC00982-2.jpg


インダス川というと、世界○大河川のひとつ、
かどうかは分かりませんが、
こんな大河が氾濫すると、
「冠水」というよりは、
地形そのものが変わってしまうんですね。
昔、小学校だか中学校の社会の教科書で、
「昔、大きな川が氾濫した後に、三日月湖ができます」
みたいなことを習いましたが、
まさに、それを目の当たりにすると、
これほどすごいのかと、ただひたすら驚くばかりです。

未だに冠水しているところが、
今後いつ水がひくのか、あるいは本当に湖になってしまうのか、
それは誰にも分かりません。
誰にも分からないということは、
そこに住んでいた人や、そこで働いていた農家の人たちが、
いつ、家に帰れるのか、
いつ、畑仕事ができるのか、
見通しが立たない、ということです。

今回、8月に洪水があって、
パキスタンで大きな被害が出たというニュースが流れ、
でも、もうすっかり過去の話になり、
未だに冠水してどうにもならない人が多数いる、なんて
現地に行って見てみないと、想像できないと思います。
みなさんにお伝えするためにも、早く写真をupしなきゃ

この人の集落は、この写真の奥のほうになります。
そこで医療活動をするため、この人が、
道が大丈夫か確認するために歩いて先導してくれました
DSC01567-2.jpg

今後の復旧作業は、この道のように、先が見えない地域が残されています
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♥. ♠. ♣Alice
プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
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