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世界一の空港

2010.11.24.11:09

ジャカルタを出る前に、もう一つ日記書いておきます。
メソットにつくまで1日半、
ネットには接続できなくなるので。

これまで、いくつかの世界の空港に行きましたが、
一番好きなのが、ここジャカルタの空港です。
オレンジ色の瓦をのせた、
伝統建築っぽいつくりの建物、
そして広々として、かつ、常にきれいに刈り込んである庭園。
まるで、リゾートホテルというか、
大統領の別荘のような、
そんな建物です。
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廊下の窓から見えるお庭はこんな感じです。

近年、関空を皮切りに、
アジアの大都市の空港がどんどん建て替わり、
「近代的」なつくりになりました。
バンコクしかり、マレーシアのクアラルンプールしかり、
かつて旅行者から「公衆トイレ」といわれたミャンマーのヤンゴンの空港も
いつのまにやらきれいなビルに建て替わってました。
でも、どこに行っても、
関空の二番煎じのような、同じような造りで、
中に入っているお店も型どおりの免税店。
どこで買っても同じような煙草にお酒、化粧品など。
(実はしばらくお風呂に入れなくて臭いが気になる時は、
免税品店の香水の試供品をよく愛用してますけど)

でも、ジャカルタの空港は、
コストとかガラス張りのビルとか一切無視して、
ひたすら昔ながらのゆったりとした造りです。
決して近代的な美しさはないですし、
飛行機に乗る時や降りるときは
バスで移動してタラップを昇ったり降りたりすることも多いですが
(個人的にはタラップが好きだけど、雨の時はたまに困る)
でもトイレも廊下もちゃんと掃除してあって汚くはないし、
味がある造りだと思うんですよね。

もしインドネシアに来られることがあるなら、
ここの空港を味わってみてください。

ちなみに、ジョグジャカルタの空港も、
滑走路や飛行機が止まるところと待合ロビーが目と鼻の先で、
滑走路では10分おきに空軍のプロペラの練習機が離着陸を繰り返していて、
なかなか面白いところでした。
なかなか面白い空港です。
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連日のジャブ+ボディーブロー攻撃

2010.11.24.10:47

僕は、お恥ずかしながら、
どちらかというと体はあまり強くはありません。
気管やのど、はなも弱いし、
おなかもすぐに調子を悪くします。
ただ、調子が悪くても、
そのまま、うまく自分の体をごまかしながら
日々の仕事をこなすことには慣れているので、
割と平気に生活ができたりします。

で、インドネシアに来る前、思いっきり高熱を出して、
下がってすぐにインドネシアに入ったのですが、

やはり火山の噴火の後ということで、
連日、埃というか灰がすごい。
喉がすぐにやられます。
しかも、泊まったホテルが、
どこもエアコン付きのインドネシアにしては高級なホテルだったので、
毎晩エアコンで喉をやられてしまい、
かなりつらかった。
自分では、
まず喉の表面が傷ついて、
それが治りかけてくると痰が出てきて、
それが喉にからむようになって、
そしてピークを越える、
って喉の状態が分かるんですが、
僕の周りの人は心配だったと思います。
「結核じゃないの?」
なんて冗談なのか本気で心配なのか、よく言われる(笑)

そして、極力長袖を着てたので、皮膚は大丈夫。
目も大したことにならずにすみました。

でも、思わぬ落とし穴・・・

それは、インドネシア流の接待攻撃。

どなたかのお宅にお邪魔したり、
ある集落で診療したり、
するたびに、お茶を出して頂きました。
こちらのお茶は、水分の吸収をよくするためか、
とっても甘い。
そして、お茶受けのお菓子も、もちろん甘い。
定番のクッキーにケーキ、
タピオカのおしるこにお芋でつくったおまんじゅうまで。
どれもおいしいんですよね~、残念ながら。
塩味のスナックも何種類もあって、
キャツサバという穀物でつくったチップや
さつま揚げのようなものあり、
おなかは常に一杯です。
ある時は、さんざんお茶とお菓子を食べた後、
「お茶を飲み終わったら次は昼飯を食ってけ!」
なんて言われ、まさにうれしい悲鳴とはこのことか、
と思いながらお昼を頂きました。
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ちなみに、インドネシア料理は、
インドネシアに無数にある島ごとに違いますが、
基本的にはどれも日本人の口には合うと思います。
ご飯+野菜の煮物やお肉や魚の揚げたもの、プラス汁物、
が基本でしょうか。
麺類も食べてますし
(いろいろ種類がありますが、うどんやラーメン、焼きそばなど日本にあるものとどれもそっくり)
豆腐、厚揚げ、納豆なんてものもよく出てきます。
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これはじゃがいもとお豆腐のピリ辛煮物と卵焼き
それにきゅうりと痛めた青菜のサラダです

インドネシア滞在中の一週間、
ほとんどおなかがすく瞬間がなかった(笑)
甘くて油っこいものを常に食べ続けてましたね。
パキスタンの時は、毎日空腹と満腹の波が激しかったですが、
今回はまさに、いつもボディーブロー状態。
というわけで、被災地からジャカルタに戻った昨日から、
休肝日ならぬ休胃日ということにしてます。

タイのメソットに戻ったら、
また毎日大食い生活が再開しますからね。

復興に向けて

2010.11.24.03:51

今回、インドネシア・メラピ火山は、
2回の大きな噴火がありました。
2回目の噴火から2週間ほど経過し、
みんな少しずつ復興に向けて活動をはじめています。

まずは、家の前や屋根に積もった灰や土砂の掃除
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街中では、除雪作業のような感じです。
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他にも、折れた木を集めて焚き木にする人、
降り積もったり流れてきた土砂
(実際に小規模の土石流が起きています)を集めて売る人、
みんな、したたかです。
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というより、多くの農民が、
農作物を失ったり灰で汚れてしまって安く買い叩かれたり
しているので、
なんとかして生きるために、
みんな必死です。

晴れ間がさしたり、夕焼けが見れると、
気分だけでもかなり違います。
一歩ずつでも、少しずつでも、何でもいいので、
少しでも早く、ここの被災者が自立できることを
祈ってやみません。
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5.4キロメートルの真実

2010.11.24.03:32

昨日は、食糧などの救援物資を支援の行き届いていない集落に配りつつ
診療を行いました。
火口から15キロメートル以内の集落に住んでる人には
避難命令が出されていますが、
昼間は自分の家に戻って家の掃除や洗濯をして、
お風呂に入って、
仲間とくつろぐ人が多いのが実情です。

火口から10キロちょっとのところでは、こんな風景
DSC02926-3.jpg

好運にも噴煙をあげるメラピ山を収めることができました。
麓には、立ち枯れているヤシの木が並んでます。

ちなみに、枯れてないヤシの木はこんな感じ
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葉っぱが四方八方に広がっています。

それが、今回の噴火で、枯れてしまったのか、
葉っぱがしょぼんと垂れ下がってしまってます。
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ひどくなると、葉っぱが茶色く変色してしまってます。
灰の熱さと重さで木が傷んでしまうんでしょう。

もう少し先に進むと、今度は折れた竹が目立つようになります。
DSC02827-2.jpgDSC02850-2.jpg
竹って、そう簡単には折れないはずなんやけど・・・
いかに灰が熱くて重いか、思い知らされます。

道路を進むと、両脇の木がどんどん枯れてきて、こんな風景に。
木の幹も葉っぱも灰と砂で汚されてしまってます。
DSC02973-2.jpg

そして、さらに進んでいくと、
日本の高原のように、
一見すると落葉樹のように見える木が見えます。
ちょうど11月で落葉した後みたい・・・
DSC03022-2.jpg

だけど、ここにはそんな木はない!!
今回、通訳をしてくださった、
ジョグジャカルタにある大学に留学中の学生の方が、
たまたま林業が専門で、いろいろとお話を伺うことができたのですが、
本来なら葉っぱが落ちる木はこのあたりにはないらしいです。
DSC03005-2.jpg

つまり、全部灰で葉っぱが落ちて、木も枯れてしまったらしい・・・
ぞっとします。
凄惨としか言いようがない風景。

で、このあたりの集落はどうなっているかというと、
DSC03032-2.jpg
まるで洪水の後かのように、土砂混じりの灰がいたるところに積もってます。
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この家の住人は、避難所とこの集落の往復をする体力がないのでしょう、
灰で汚された洗濯物が寂しさを訴えています。

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女性と子供の多くは避難所にいるので、
集落の中は男たちばかりです。

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自宅の庭で、久々のお風呂(というより水浴びですが)

みんなで避難所に帰る人たち。
DSC02972-2.jpg

この女性は子供を連れて帰って来てました。
掃除や洗濯でもするのでしょうか?
自宅に住めないのは、やはり大変です。
DSC03104-2.jpg

この集落が火口から5.4キロ地点。
これより奥は、倒れた木や竹が道を塞いでしまって
進むことができませんでした。

少し戻って、10キロ地点前後にあるちょっとした町でも、
夕方になると人がいなくなり、
シャッター商店街状態です。
DSC03201-2.jpg
木も竹も、もちろん畑の農作物も、
そして町中の店までも、
全部枯れてしまい、
人気(ひとけ)のなくなったこの地域。
でも、人も草木も動物も、
みんなこの試練に立ち向かって、
復興に向けてがんばっています。
次回はそれをご紹介します
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プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
Toru Yoneda

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