ゴミの山、宝の山
2011.01.20.23:53
さて、久しぶりにクリニックに行くと、
病院に入ってすぐのところに、
無数の段ボールが山積みにされてました。


実は、前もって話は聞いていたのですが、
海外(おそらくカナダ)の病院から、
医療器具を大量に寄付してもらったそうなんですが、
こちらの事情関係なしに、とりあえず、いらないものを送ってきたらしく、
うちの病院では使えないものが、わんさかわんさかとありました。
とりあえず、ここのスタッフが、めぼしいものだけ抜き取って、
残りは「不用品」ということで、放置してたんですが、
日本から来ている内科の先生と二人で、半日ほど、
使えそうなものを、まさに「宝探し」してきました。
それだけ、外来も病棟もガラガラで暇だったからできたんですけど。
注射に使う針、それも普通の針ではなく、
肺やおなかを直接射すときに使う、ぶっとい針、
いろいろなチューブ、
患者さんに処置をするときに、消毒されたものを置くために使う、清潔なシーツ、
その他いろいろ。
小さな器具を、大きな段ボール数箱分集めてきて、
病院の物置にしまってきました。
それにしても、
透析に使うカートリッジ(透析膜)、
人工呼吸器の回路、
中心静脈や動脈用の点滴セット、
関節や骨の手術に用いる物品、
残ってるものを全部合わせると、
500万円は軽く超えるだろう、っていうぐらい、
まさに「宝の山」状態。
それが、誰にも使われることもなく、
病院の入口に放置されているのは、なんとももったいない話です。
余ってるこの物品を、日本に逆に輸出して、お金を稼ぎたいぐらい。
今回いただいたこの「お宝」は、まだ使用期限が過ぎていなかったので、
「お宝」たりえたんですが、
世界的にみると、途上国の医療現場に、
使用期限切れの薬や医療器具を「寄付」するのは、日常茶飯事です。
医療器具の処分は、先進国ならどこの国でもめんどくさいしお金はかかるし、
それなら寄付してしまおう、ということなんでしょうが、
相手の事情をちゃんと調べてくないこともあるので、
途上国の病院が「先進国の医療廃棄物処理場」と化すこともしばしばあります。
日本製の電気器具などは、壊れてしまうと、
高いお金を払って日本に贈らないと修理もできないので、
たいていはそのまま放置されます。
僕が日本にいるとき、途上国の医療現場を支援していただけるなら、
極力お金が有難い、モノの支援は、こちらが必要としているものだけにしてほしい、
と力説してまわったのも、このような事情があるからです。
寄付してくださったほうも、悪気はなかったと思うので、
ますます残念な気がしてなりません。
それにしても、なんとか、この「お宝」、
有効にどこかに売ったりあげたりできないかな・・・
病院に入ってすぐのところに、
無数の段ボールが山積みにされてました。


実は、前もって話は聞いていたのですが、
海外(おそらくカナダ)の病院から、
医療器具を大量に寄付してもらったそうなんですが、
こちらの事情関係なしに、とりあえず、いらないものを送ってきたらしく、
うちの病院では使えないものが、わんさかわんさかとありました。
とりあえず、ここのスタッフが、めぼしいものだけ抜き取って、
残りは「不用品」ということで、放置してたんですが、
日本から来ている内科の先生と二人で、半日ほど、
使えそうなものを、まさに「宝探し」してきました。
それだけ、外来も病棟もガラガラで暇だったからできたんですけど。
注射に使う針、それも普通の針ではなく、
肺やおなかを直接射すときに使う、ぶっとい針、
いろいろなチューブ、
患者さんに処置をするときに、消毒されたものを置くために使う、清潔なシーツ、
その他いろいろ。
小さな器具を、大きな段ボール数箱分集めてきて、
病院の物置にしまってきました。
それにしても、
透析に使うカートリッジ(透析膜)、
人工呼吸器の回路、
中心静脈や動脈用の点滴セット、
関節や骨の手術に用いる物品、
残ってるものを全部合わせると、
500万円は軽く超えるだろう、っていうぐらい、
まさに「宝の山」状態。
それが、誰にも使われることもなく、
病院の入口に放置されているのは、なんとももったいない話です。
余ってるこの物品を、日本に逆に輸出して、お金を稼ぎたいぐらい。
今回いただいたこの「お宝」は、まだ使用期限が過ぎていなかったので、
「お宝」たりえたんですが、
世界的にみると、途上国の医療現場に、
使用期限切れの薬や医療器具を「寄付」するのは、日常茶飯事です。
医療器具の処分は、先進国ならどこの国でもめんどくさいしお金はかかるし、
それなら寄付してしまおう、ということなんでしょうが、
相手の事情をちゃんと調べてくないこともあるので、
途上国の病院が「先進国の医療廃棄物処理場」と化すこともしばしばあります。
日本製の電気器具などは、壊れてしまうと、
高いお金を払って日本に贈らないと修理もできないので、
たいていはそのまま放置されます。
僕が日本にいるとき、途上国の医療現場を支援していただけるなら、
極力お金が有難い、モノの支援は、こちらが必要としているものだけにしてほしい、
と力説してまわったのも、このような事情があるからです。
寄付してくださったほうも、悪気はなかったと思うので、
ますます残念な気がしてなりません。
それにしても、なんとか、この「お宝」、
有効にどこかに売ったりあげたりできないかな・・・
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