2人目の息子
2011.06.27.00:41
5月の終わりに、一人の男の子が入院してきました。
もともと、原因不明の病気で肝臓が悪くて、全身黄疸で真っ黄っ黄なんですが、
熱が上がって、その後から、
全身の皮膚に小さな塊がいっぱいできたり、
青あざができたり、
関節が痛くて曲げられなくなったり、
もちろん、ぐったりして、ご飯も食べられません。
症状を毎日見ても、いまいち、何が起きているのかよく分らない。
ただ、肝臓の調子が、いつも以上に悪いことは間違いなさそうです。
鼻血がでたり、歯ぐきから血がでたり、
全身で血が止まりにくい状態になってるようですが、
血液検査をしても、出血を止める血小板という数字は正常です。
血液が固まりやすいかどうかの検査は、
普段はうちの病院ではやっていません。
あれやこれやと悩んでいて、
このままだと肝臓がだめになって、命も危ないんじゃないか、
あの皮膚の下にできた塊は何なんだ?皮膚の結核?心臓にバイ菌が付いた?
そもそも、何で肝臓が悪いんだ???
そんなことを考えているうちに、
1週間したら、いつのまにか自然によくなって退院してしまいました。
・・・??
ところが、6月の後半に、また同じように具合が悪くなって、再入院。
今度は、口から血を吐いたりと、前以上に激しい症状です。
肝臓が悪くなると、門脈という血管の血流が流れなくなるせいで、
血を吐いたり、お尻の近くから出血したりするのですが、
それを示すような症状はない。
すると、病院のスタッフのナンバー2で、
誰にどの検査をして良いか、を取り仕切っている人が、
血液の固まりやすさを調べる検査をしてくれて、
しかも、血液を止まりやすくする薬も使わせてくれました。
その薬はビタミンKといって、納豆の中に入っているんですが、
出血した時に、血液が固まって、出血が止まるようにする物質の材料になるものです。
結局、ビタミンKが効いたのか、自然に良くなったのか、その両方か、
今回も、無事に元気になってくれました。

頻繁にその子の診察に通ったせいか、
今ではすっかりなついてくれて、病棟に入った瞬間に駆け寄ってきて、
僕の手を引っ張って、あちこち連れまわそうとしたり、
遊んで~と目で訴えたり、
逆に僕が担いで連れまわしたり。
両親も、僕が一緒に遊んでいると、
この子の面倒を僕に任せて、ご飯を食べに行ったり、買い物に行ったり
するようになりました。


う~、このまま日本に、二人目の息子として、連れて帰りたい。
でも、症状が良くなって、元気になったら、退院、というのが病院のルールです。
患者さんが退院する時、もう悪くなって入院することはないように、と思う反面、
そうなると、もう会えなくなる、と思うと、正直ちょっと寂しい、というのが本音です。
今回は、医者らしいことは何もできなかったけど、
ただただ、一緒に遊べて、楽しかったよ。

もともと、原因不明の病気で肝臓が悪くて、全身黄疸で真っ黄っ黄なんですが、
熱が上がって、その後から、
全身の皮膚に小さな塊がいっぱいできたり、
青あざができたり、
関節が痛くて曲げられなくなったり、
もちろん、ぐったりして、ご飯も食べられません。
症状を毎日見ても、いまいち、何が起きているのかよく分らない。
ただ、肝臓の調子が、いつも以上に悪いことは間違いなさそうです。
鼻血がでたり、歯ぐきから血がでたり、
全身で血が止まりにくい状態になってるようですが、
血液検査をしても、出血を止める血小板という数字は正常です。
血液が固まりやすいかどうかの検査は、
普段はうちの病院ではやっていません。
あれやこれやと悩んでいて、
このままだと肝臓がだめになって、命も危ないんじゃないか、
あの皮膚の下にできた塊は何なんだ?皮膚の結核?心臓にバイ菌が付いた?
そもそも、何で肝臓が悪いんだ???
そんなことを考えているうちに、
1週間したら、いつのまにか自然によくなって退院してしまいました。
・・・??
ところが、6月の後半に、また同じように具合が悪くなって、再入院。
今度は、口から血を吐いたりと、前以上に激しい症状です。
肝臓が悪くなると、門脈という血管の血流が流れなくなるせいで、
血を吐いたり、お尻の近くから出血したりするのですが、
それを示すような症状はない。
すると、病院のスタッフのナンバー2で、
誰にどの検査をして良いか、を取り仕切っている人が、
血液の固まりやすさを調べる検査をしてくれて、
しかも、血液を止まりやすくする薬も使わせてくれました。
その薬はビタミンKといって、納豆の中に入っているんですが、
出血した時に、血液が固まって、出血が止まるようにする物質の材料になるものです。
結局、ビタミンKが効いたのか、自然に良くなったのか、その両方か、
今回も、無事に元気になってくれました。

頻繁にその子の診察に通ったせいか、
今ではすっかりなついてくれて、病棟に入った瞬間に駆け寄ってきて、
僕の手を引っ張って、あちこち連れまわそうとしたり、
遊んで~と目で訴えたり、
逆に僕が担いで連れまわしたり。
両親も、僕が一緒に遊んでいると、
この子の面倒を僕に任せて、ご飯を食べに行ったり、買い物に行ったり
するようになりました。


う~、このまま日本に、二人目の息子として、連れて帰りたい。
でも、症状が良くなって、元気になったら、退院、というのが病院のルールです。
患者さんが退院する時、もう悪くなって入院することはないように、と思う反面、
そうなると、もう会えなくなる、と思うと、正直ちょっと寂しい、というのが本音です。
今回は、医者らしいことは何もできなかったけど、
ただただ、一緒に遊べて、楽しかったよ。

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