熱中症を防ぐ、昔からの知恵
2011.08.17.23:34
暑い日が続いています。
病院で働いていると、多くのお母さん方から、
「熱中症ではないでしょうか?」
「熱中症にならないように、○○をしてます」
という声が聞かれます。
でも、よく考えてみると、ほんの数年前まで、
熱中症という言葉なんて、滅多に聞くものではありませんでした。
なぜ、こんなにみなさんが「熱中症」を心配するようになったのでしょうか?
一番の理由は、「熱中症」という言葉が
すっかり市民権を得て、日本中に広まったことだと思います。
去年あたりから、何かにつけて、やれ熱中症だ、それ熱中症だ、と
何でもかんでも熱中症という言葉で表現するようになった印象があります。
そして、決まって、テレビなんかで、「専門家」の先生が出てきて、
水分補給をしましょう、だとか、エアコンをつけましょう、だとか
当たり前のようなことをしゃべるようになりました。
でも、他にもいくつか理由があると思うんです。
家の中でも、エアコンをつけてないと熱中症になる、と
多くの人たちが言うようになりました。
確かに、家の中で、熱中症になってしまうケースも多々みられました。
でも、なんで??
兼好法師によると、日本の家は、
「家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪え難きことなり」
とあるように、風通しのよい、暑くなりにくい建物のはずでした。
それが、いつのころからか、
窓を開け、扇風機やうちわなどを使わず、
エアコンによる空調が前提で家を作るようになり、
そんな家で、「電気代が払えないから」なんてエアコンを切ったりすると、
室内は本当に蒸し風呂状態になってしまうんですね。
そして、日本でも、東南アジアでも、
夏を涼しく過ごす秘訣として、
「汗をかく」というものがありました。
汗をかくというのは、人間が本来持っている、体温調節機構です。
だから、至極当たり前の方法なんですが、
昔から、多くの国で、
暑い季節には、少しでも汗をかけるように、
風通しをよくしたり、うちわであおいだり、
熱いお茶を飲んだり、辛い物を食べたり、
方法は国や地域によって異なりますが、
とにかく、みんな汗をがんばってかいたものでした。
部活でも、夏場に動けるようにするためには、
まず体が充分汗をかけるように準備運動をしてました。
それが、今の日本では、汗をかくことが、カッコ悪いこととされて、
男女問わず、汗をかかないように努力しています。
そして、汗をかく代わりに、何をしているかというと、
ひたすら体を冷やして、エアコンを使っています。
ある時、ラジオを聞いていたら、
リスナーからの投稿で、
「熱中症を避けるために、ひたすら冷たい物を食べて、冷たい物を飲んでます」
なんていう人がいて本当にびっくりしました。
昔なら、「冷やしすぎは良くない」って、皆が知ってる常識だったのに。。。
だから、ちょっと、エアコンが使えなくなったり、
暑い日差しの中を歩いたりすると、
体が全く対応できなくなってしまうんでしょう。
これは、あくまで僕の仮説ですが、
熱中症対策には、極力エアコンを控えて、
毎日、汗をかいて、
体を慣らしていくことが大事だと思います。
冷たいものばかり飲んだり食べたりせず、
熱いものや辛い物も、ちょくちょく食べたほうがいい気がします。
もちろん、我慢できなくなれば、エアコンは必要ですが、
いつもいつもエアコンの中で生活していると、
どんどん、体の自律神経というところが持っている体温調節機能が衰えていってしまいそうです。
こんなことをマスコミに言っても、ウケは悪そうですが、
基本は、自分の体の持っている機能を最大限使って環境に対応する、
ということが大事なんだと思いますが、いかがでしょうか?
病院で働いていると、多くのお母さん方から、
「熱中症ではないでしょうか?」
「熱中症にならないように、○○をしてます」
という声が聞かれます。
でも、よく考えてみると、ほんの数年前まで、
熱中症という言葉なんて、滅多に聞くものではありませんでした。
なぜ、こんなにみなさんが「熱中症」を心配するようになったのでしょうか?
一番の理由は、「熱中症」という言葉が
すっかり市民権を得て、日本中に広まったことだと思います。
去年あたりから、何かにつけて、やれ熱中症だ、それ熱中症だ、と
何でもかんでも熱中症という言葉で表現するようになった印象があります。
そして、決まって、テレビなんかで、「専門家」の先生が出てきて、
水分補給をしましょう、だとか、エアコンをつけましょう、だとか
当たり前のようなことをしゃべるようになりました。
でも、他にもいくつか理由があると思うんです。
家の中でも、エアコンをつけてないと熱中症になる、と
多くの人たちが言うようになりました。
確かに、家の中で、熱中症になってしまうケースも多々みられました。
でも、なんで??
兼好法師によると、日本の家は、
「家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪え難きことなり」
とあるように、風通しのよい、暑くなりにくい建物のはずでした。
それが、いつのころからか、
窓を開け、扇風機やうちわなどを使わず、
エアコンによる空調が前提で家を作るようになり、
そんな家で、「電気代が払えないから」なんてエアコンを切ったりすると、
室内は本当に蒸し風呂状態になってしまうんですね。
そして、日本でも、東南アジアでも、
夏を涼しく過ごす秘訣として、
「汗をかく」というものがありました。
汗をかくというのは、人間が本来持っている、体温調節機構です。
だから、至極当たり前の方法なんですが、
昔から、多くの国で、
暑い季節には、少しでも汗をかけるように、
風通しをよくしたり、うちわであおいだり、
熱いお茶を飲んだり、辛い物を食べたり、
方法は国や地域によって異なりますが、
とにかく、みんな汗をがんばってかいたものでした。
部活でも、夏場に動けるようにするためには、
まず体が充分汗をかけるように準備運動をしてました。
それが、今の日本では、汗をかくことが、カッコ悪いこととされて、
男女問わず、汗をかかないように努力しています。
そして、汗をかく代わりに、何をしているかというと、
ひたすら体を冷やして、エアコンを使っています。
ある時、ラジオを聞いていたら、
リスナーからの投稿で、
「熱中症を避けるために、ひたすら冷たい物を食べて、冷たい物を飲んでます」
なんていう人がいて本当にびっくりしました。
昔なら、「冷やしすぎは良くない」って、皆が知ってる常識だったのに。。。
だから、ちょっと、エアコンが使えなくなったり、
暑い日差しの中を歩いたりすると、
体が全く対応できなくなってしまうんでしょう。
これは、あくまで僕の仮説ですが、
熱中症対策には、極力エアコンを控えて、
毎日、汗をかいて、
体を慣らしていくことが大事だと思います。
冷たいものばかり飲んだり食べたりせず、
熱いものや辛い物も、ちょくちょく食べたほうがいい気がします。
もちろん、我慢できなくなれば、エアコンは必要ですが、
いつもいつもエアコンの中で生活していると、
どんどん、体の自律神経というところが持っている体温調節機能が衰えていってしまいそうです。
こんなことをマスコミに言っても、ウケは悪そうですが、
基本は、自分の体の持っている機能を最大限使って環境に対応する、
ということが大事なんだと思いますが、いかがでしょうか?
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