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ドライブ to 岩手県沿岸南部

2011.10.11.21:08

前の記事に書いたとおり、
先週末、家族でドライブに行ってきました。

今の愛車は、先日30歳を過ぎた、ランクル60です。

R1012781.jpg

以前から、クラッチの調子が悪くて、だましだまし乗っていたのですが、
せっかくVIPがいらした訳なので、ちょっと無理言って、頑張って走ってもらいました。

で、コースは、釜石から、南へ向かって、
平田(へいた)、唐丹(とうに)、吉浜(よしはま)
といった集落を抜けて、大船渡へ。
大船渡から、陸前高田を経て、住田町、遠野と
岩手県の沿岸部の南半分をぐるりとまわって帰ってきました。

なかなか、被災地の一つの場所にいると、
別の場所に行く機会がないんですね。
今自分がいる場所で、やらねばならないことが山積みだし、
交通の便は悪いし。
でも、この岩手県沿岸南部の中心都市、大船渡という街が
どれほどの街なのか、
そして、大槌町と同じく、「全てが流された」と言われる陸前高田が
どんな状況なのか、非常に興味がありました。

大船渡は、中心都市とはいえ、人口は4万ちょっと。
でも、釜石より、いろいろなお店が並んでいて、
賑わっています。
商業の中心部が壊滅した釜石と違って、
大船渡は津波の被害を免れたのかな、というように見えます。

でも、一部の地域は、かなり広い面積にわたって、地盤が沈下して、
海の水がそのまま押し寄せてきそうな感じ。
もちろん、広い範囲で冠水しています。

R1012778.jpg
写真だと見にくいですが、土嚢を積んで、かろうじて海の水が流れてくるのを防いでいます。

R1012783.jpg

そして、陸前高田に行くと、そこには、何もありませんでした。
正確に言うと、海岸に高々と積まれたガレキ以外は、何もありませんでした。

震災から7か月、全く復興の「ふ」の字もないような、そんな感じです。

R1012790.jpg
4階まで水が入った、アパート。

R1012793.jpg
荒野に並ぶ電信柱。チベットや、インド北部、ヒマラヤの麓のラダック地方を思い出します。

R1012795.jpg
何かの建物の基礎。精一杯の人工物。

R1012805.jpg

R1012798.jpg
国道45号線沿い

R1012797.jpg
はるか彼方に、残った街並みが見えます・・・

でも、陸前高田の人たちは、山沿いに、
仮設商店街と仮設ショッピングセンター!を建てていたのです!
そこに行けば、スーパーに屋台、銀行のATM、クリーニング、
いろんなお店が集まっていて、
街中の復興の遅さは大槌以下に見えたけど、
自分の街の中で、お店を再開しているあたりは、さすがです。
その仮設ショッピングモールの中心をなすのは、
大槌と同じく、やっぱりローソン(笑)

したたかに、粘り強く、
復興に向けて前進していく姿をみれたのは、何よりでした。
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貴重な当たり前

2011.10.11.20:15

先週末の連休に、嫁と息子が東京から釜石まで
はるばる会いに来てくれました。

嫁が来るのは三週間ぶり、息子が今の家に来るのは
下見の時を除くと、初めてです。

やっぱり、嫁が来るとなると、少し緊張。
毎日の部屋の掃除や片付けも、
いろいろな家具や雑貨を買い揃えるのも、
こういう特別な日のためかもしれません。

滞在中に、嫁が好きな料理を作れるように、
いろんな野菜を買いそろえて、
さらに、
家族みんなが大好きな三陸特産のイクラ、
タッパーのような容器に入って、2000円で地元のスーパーで売ってるのですが、
今までずーっと買うのを我慢してたけど、
みんなが来るから、という名目で、イクラも解禁。
いつもの買い物も、ちょっと贅沢しちゃいます。

こちらに来て、
以前からお世話になってる、大槌の開業医の先生に
焼肉をごちそうになったり、
絵本の読みきかせサークルのみなさんと遊びに行ったり、
家族3人でドライブに行ったり、
いろいろ、日常では味わえない楽しみを味わいました。

でも、息子が、一番楽しかったのは、

家族3人で遊んだトランプだったそうです。

なんてことはない、
家族3人でだらだら遊ぶ、
ただそれだけのことなんですが、
我が家では、なかなかそれができてない。
当たり前の楽しみを、息子に味わせることができてない。

そうだったんだ・・・
今さらながら、気づくことができました。

普段ひとりで暮らしている今の家。
突然住人が3人に増えても、全く違和感がなく、
もう何年もこうやって暮らしてるかのような、そんな自然な空気が流れていて、
やっぱり、家族みんなで住むように設計されているんですね。

最終日、二人を駅に送った後、
家に帰ると、また、いつもの広い家。
家族三人が一緒に生活した、この家に、また自分一人になりました。

掃除をすると、嫁の長い髪の毛が床に落ちていたり、
洗濯物の中に、忘れていった洗濯物が残っていたり、
そして、結局ほとんど使わなかった野菜を、
傷む前に、毎食三人分ぐらいのペースで食べないといけません。

家族がいるありがたさと、
離れて暮らす寂しさと、
普段はあまり強くは感じないけど、
家族に会って別れた後は、
いつも津波のように僕の心を呑み込んでいきます。

本当に、好きなように生きている人生、
一緒になれる家族がいるのは幸せです。
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♥. ♠. ♣Alice
プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
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