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恥ずかしい瞬間

2013.01.31.16:00

体の症状が辛いと言って病院に来る患者さん。
入院させてほしいと言う。
入院させるべき病気は疑われず、
一般的に入院するような重症度でもなく、
半ば強引に帰してしまった。

釜石まで来て、
僕が守っているのは、大槌・釜石の人々の健康なのか、病院なのか、
「病を見ず、人を診る」と言っていたのは、はったりか?

たいした病気でなくても、
たいした症状でなくても、
病気のため、寂しかったり、悲しかったり、誰かに甘えたかったり。

病院に来る人たちの要望を全て聞いていたら、
病院はパンクしてしまう。
どこかで線引きする必用はあるのだけど、
今、この瞬間、僕は誰のために何をしているのか、と、
全ての瞬間、瞬間、自答して、
どれだけの瞬間、僕は恥ずかしくなく答えることができるのだろうか?
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深い悲しみの日

2013.01.06.23:32

1月3日、お正月のさなか、
宝塚市から大槌町に復興支援のため派遣されていた職員が、
自ら命を絶ちました。

とてもとても、深い悲しみでいっぱいです

支援者として急性期から慢性期まで被災地に滞在して分かる、
被災地の実情というものがあります。
「被災者」の人たちの、生々しい、時には欲望丸出しの訴え。
「自分たちだって被災者なのに」私を捨てて公のために働かねばならない行政のスタッフ
しかも、役所の仕事内容と言えば、
被災者同士の調整だったり、
縦割り行政の役所間の調整だったり、
住民と役所の間、あるいは役所同士の間のすれ違いを感じながら、
ギャップを抱えたまま働かねばならないような、
ストレスフルなものばかり
そんなリアルな実情を知らずに現場に飛び込んで来てくれた、外部からの支援者

被災地と深く接すれば接するほど、多くの人たちの感情をモロにうける形になり、
精神的な負担は計り知れません。
外部からの支援者にも、高率にPTSDが起きるということは、
以前から知られた有名な事実です。
被災地に入った自衛隊の中でも何人も自殺者が出ていたといいます。
自分も精神的に限界を感じて1週間で一度自宅に帰りましたし、
自分のいたNPOの中でも些細なもめ事などが頻発しました。

被災地の方々も、
大多数の人は、正義感と助け合いの気持ちに溢れる素晴らしい方々です。
でも、一部には、本能的なのか、欲情を丸出しで来る人もいます。
まだ震災から二年も経っていない中、
自分や自分の家族が受けた苦しみを考えると、
理性的になれないことがあっても当然ですし、
感情が整理できていない人がいても当然ですし、
頭では分かるのですが、
面と向かって毎日毎日あれこれ言われたり、
よそ者はこれだから・・・とよそ者扱いされたりすることに耐えるのは
並大抵のものではありません。

外部から被災地に来て、人の輪の中に入って一緒に働こう!という方は、
自分の身体的な体調だけではなく、精神的な状態も不安定になりやすいということ、
そして自分自身での細かなケアが必要であるということを理解して頂く必要がありますし、
誰かを被災地に派遣する立場の人は、
派遣者の心身両面の健康をきちんと長期にわたってフォローする必要があると思います。
精神的な被害というものは、派遣が終わってからも続きます。

深くご冥福をお祈りいたします。

当たり前の暮らし

2013.01.02.23:30

今日、病院の救急外来で悲しい出来事がありました。
まだ1歳に遠く満たない小さな赤ちゃんが、心肺停止状態で運ばれてきました。
変に生暖かい、嫌な空気が町に満ちてくる中での出来事でした。
僕も含め大勢のスタッフが懸命に処置を行いましたが、
小さな命を救うことはできませんでした。

今朝の今朝までみんなが普通に生活をして、
突然起きた、突然の出来事。
まだまだパパやママの愛を受け止めたかっただろうに、
その最後のチャンスをつなぎとめることができなかった。
「短い人生を駆け抜けた」というのは第三者からの視線。
この子は好きで短い人生を送ったわけではないのです。

この子の魂がこの後もまっすぐに前を向いて進んでいくように、と祈りながら
どうしてこういう事が起きたのかという反省が必要です。
誰が悪いかという犯人探しではなく、
何が悪かったのかという原因を調べることが必要です。

いつもは乾いたサラサラの雪が降る釜石ですが、
夜になって、生ぬるい空気が冷えてきて、
昼間の雨が、湿った、冷たい雪に変わりました。
僕の傘にも、地面にも、僕の心にも、突き刺さるように積もっていきます。

これまで私が看取ってきた何人もの子供たちとそのご家族の姿を思いながら、
そして、家族みんなが普通の暮らしを送ることができる幸せをかみしめながら、
明日の仕事に備えて、今日は早くに寝ることにします。

2013年

2013.01.01.01:22

この年末は東京に行きました。
妻の実家にご挨拶に行くことが一番の目的でしたが、
全く自由な時間を作って、
本を読んだり、走ったり、買い物したり、
暖かい東京で、自由に時間を過ごしました。
うちの妻も、
久しぶりに再会した昔の友達たちと盛り上がったようです。

今の自分の環境をちょっと離れて、
自分の心を自由にしてあげると、
いろいろクリエイティブな思いが浮かんできました。
体を思いっきり動かすのもいいですね。
おかげで、いろいろ発見がありましたし、
夫婦でいろいろ話し合うこともできました。

大みそかの夜、東京から岩手に変えると、一面の雪景色
今自分がいるべき世界に戻ってきました。

外側は変わらなくても、
内側は一歩前にすすんで、
今年も、いろいろ楽しみと変化を作りだしたいと思います。
周囲の方々も巻き込んだり振り回したり、
これまで以上に?驚きとご迷惑を提供すると思いますが、
暖かい目で見守って下さい

よろしくお願いいたします
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♥. ♠. ♣Alice
プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
Toru Yoneda

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