この先の向こうへ
2011.05.17.18:58
先週末、大槌町に行ってきました。
今回は、ボランティアでも何でもなく、以前お世話になった方々に挨拶をしてくること、
そして、大槌町に何かできないか、可能性を探ってくることでした。
約3週間ぶりに踏み入れた、大槌の町。
正直な感想は、「全然風景が変わっていない」ということでした。
確かに、局所を見ると、
街の風景の部分部分をみると、
瓦礫が少しずつ撤去されたり、コンビニが営業を再開したり、
着実に復旧してきています。
でも、全体的にみると、
町並みは依然がれきの山。
そして、大勢の方々が、以前として避難所で暮らすことを余儀なくされている。
でも、復旧が進めば進むほど、
少しずつではありますが、皆さんの心の中に、
「この先」を考える余裕が出てきます。
最初のころは、とりあえず、生きるだけで精いっぱいで、
食べるものと着るもの、トイレと毛布、
そのことばかりだったのが、
今後、この先、どうしようか・・
そう思うようになってきているようです。
それは、復旧、復興へ向けた第一歩であると同時に、
多くの人の心の中に、ストレスを生みだしてしまいます。
それでも、未来のことを考えて、進んでいかなければなりません。
避けては通れないのです。
だから、大人も子供も、
お互いに辛さや悲しさを分かち合いながら、
共に泣き、共に笑うことで、このストレスを消化していってもらえたら、と
願うばかりです。
だから、僕も、僕の嫁さんも、
可能な形で、そのストレスを消化していく、お手伝いをしていきたい。
その一つとして、大槌の町に本を送って、
子どもたちと一緒に本を読む、いわゆる読み聞かせをしたいなあ、と思っています。
どうしても、小児科医と助産師というペアなので、子どもに目がいきがち、ということもありますが、
今後、復興するまで、5年、10年といった長い年月が必要になります。
そんな中、復興を担うのは、今の若者たちであり、子どもたちであります。
今の子どもたちが、自分の郷土を、
津波に襲われて、次もいつ津波が来るか分からない、
でも自分たちのふるさとである、そんな自分の郷土を、
愛して、守って、造っていけるように、見守りたいし、
できるなら、見守るだけでなく、その輪の中に入って、一緒に汗を流したいし、
そして、今の若者や子供たちが、造りなおした大槌町を、この目で見たい。
そんなことで、
長い目で、大槌とかかわっていきたいと思います。
ここに、自分の嫁が、
今週末の結婚披露パーティーで行う予定の、
チャリティーバザーのために、書いた文章を載せます。
勝手に一部、変えてますが、すばらしい文章なので、98%はそのまんまです。
先週末に家族三人で、岩手の大槌町にまた行ってきました。
今週末の結婚披露パーティーで皆様の会費から一部頂く寄付と、
パーティー中で開催するチャリティーバザーの収益金をもとに、
大槌町の子どもたちに本を贈ること、
そのプロジェクトを進めるのが、今回の大槌行きの目的でした。
大念寺という、目の前にある小学校まで火事で延焼した地域で、
奇跡的に被害がなかったお寺さんの奥様が、
大槌町で子どもたちと一緒に読み聞かせの会を主催されているというので、
その方にお会いしてきました。
津波直後、町の突き当たりにあるお寺にまで人が流されてきたこと、
みんなずぶぬれで夜を明かしたこと、
そんな中、裏山の公民館に逃げた小学生たちが素晴らしくて、
先生たちといっしょに、紅白幕を引き裂いて、そうして作った布を体に巻いて、
文句ひとつも言わずにみんなで丸まって頭をつきあわせて眠ったこと
大槌の皆さんの話を聞いていると、映画の中のような話ばかりです。
もちろん、私たちには同じ体験はないので、
本当には皆さんのご苦労を理解することは出来ませんが、
でも、同時にそんな困難を乗り越えてこられた皆さんに、深い尊敬を感じます。
大念寺の奥さんが私たちに言ってくれました。
「この子たちを今、応援しないと。
10年経ったら大槌を背負って立つのはこの子たちなんだから。」
子どもの育ちは、私たち大人の大きな喜びです。
彼らが大槌の未来を創りだしていく力となって、復興した町を見る日が来る。
その未来を創りだすための子どもたちへの本のプレゼントです。
そしてモノだけでなく、私たちが行くことで、
協力して頂いた皆様のまごころも一緒に届けられるのではないかと思っています。
というわけで、今週末、私たちの結婚披露パーティーを行い、
集まったお金を、使わせて頂きます。
来て頂ける方も、都合で来れない方も
みなさんの思いも一緒に、現地に持っていきます。
今回は、ボランティアでも何でもなく、以前お世話になった方々に挨拶をしてくること、
そして、大槌町に何かできないか、可能性を探ってくることでした。
約3週間ぶりに踏み入れた、大槌の町。
正直な感想は、「全然風景が変わっていない」ということでした。
確かに、局所を見ると、
街の風景の部分部分をみると、
瓦礫が少しずつ撤去されたり、コンビニが営業を再開したり、
着実に復旧してきています。
でも、全体的にみると、
町並みは依然がれきの山。
そして、大勢の方々が、以前として避難所で暮らすことを余儀なくされている。
でも、復旧が進めば進むほど、
少しずつではありますが、皆さんの心の中に、
「この先」を考える余裕が出てきます。
最初のころは、とりあえず、生きるだけで精いっぱいで、
食べるものと着るもの、トイレと毛布、
そのことばかりだったのが、
今後、この先、どうしようか・・
そう思うようになってきているようです。
それは、復旧、復興へ向けた第一歩であると同時に、
多くの人の心の中に、ストレスを生みだしてしまいます。
それでも、未来のことを考えて、進んでいかなければなりません。
避けては通れないのです。
だから、大人も子供も、
お互いに辛さや悲しさを分かち合いながら、
共に泣き、共に笑うことで、このストレスを消化していってもらえたら、と
願うばかりです。
だから、僕も、僕の嫁さんも、
可能な形で、そのストレスを消化していく、お手伝いをしていきたい。
その一つとして、大槌の町に本を送って、
子どもたちと一緒に本を読む、いわゆる読み聞かせをしたいなあ、と思っています。
どうしても、小児科医と助産師というペアなので、子どもに目がいきがち、ということもありますが、
今後、復興するまで、5年、10年といった長い年月が必要になります。
そんな中、復興を担うのは、今の若者たちであり、子どもたちであります。
今の子どもたちが、自分の郷土を、
津波に襲われて、次もいつ津波が来るか分からない、
でも自分たちのふるさとである、そんな自分の郷土を、
愛して、守って、造っていけるように、見守りたいし、
できるなら、見守るだけでなく、その輪の中に入って、一緒に汗を流したいし、
そして、今の若者や子供たちが、造りなおした大槌町を、この目で見たい。
そんなことで、
長い目で、大槌とかかわっていきたいと思います。
ここに、自分の嫁が、
今週末の結婚披露パーティーで行う予定の、
チャリティーバザーのために、書いた文章を載せます。
勝手に一部、変えてますが、すばらしい文章なので、98%はそのまんまです。
先週末に家族三人で、岩手の大槌町にまた行ってきました。
今週末の結婚披露パーティーで皆様の会費から一部頂く寄付と、
パーティー中で開催するチャリティーバザーの収益金をもとに、
大槌町の子どもたちに本を贈ること、
そのプロジェクトを進めるのが、今回の大槌行きの目的でした。
大念寺という、目の前にある小学校まで火事で延焼した地域で、
奇跡的に被害がなかったお寺さんの奥様が、
大槌町で子どもたちと一緒に読み聞かせの会を主催されているというので、
その方にお会いしてきました。
津波直後、町の突き当たりにあるお寺にまで人が流されてきたこと、
みんなずぶぬれで夜を明かしたこと、
そんな中、裏山の公民館に逃げた小学生たちが素晴らしくて、
先生たちといっしょに、紅白幕を引き裂いて、そうして作った布を体に巻いて、
文句ひとつも言わずにみんなで丸まって頭をつきあわせて眠ったこと
大槌の皆さんの話を聞いていると、映画の中のような話ばかりです。
もちろん、私たちには同じ体験はないので、
本当には皆さんのご苦労を理解することは出来ませんが、
でも、同時にそんな困難を乗り越えてこられた皆さんに、深い尊敬を感じます。
大念寺の奥さんが私たちに言ってくれました。
「この子たちを今、応援しないと。
10年経ったら大槌を背負って立つのはこの子たちなんだから。」
子どもの育ちは、私たち大人の大きな喜びです。
彼らが大槌の未来を創りだしていく力となって、復興した町を見る日が来る。
その未来を創りだすための子どもたちへの本のプレゼントです。
そしてモノだけでなく、私たちが行くことで、
協力して頂いた皆様のまごころも一緒に届けられるのではないかと思っています。
というわけで、今週末、私たちの結婚披露パーティーを行い、
集まったお金を、使わせて頂きます。
来て頂ける方も、都合で来れない方も
みなさんの思いも一緒に、現地に持っていきます。
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