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宝の山・第二弾

2011.07.12.08:03

以前、昨年末だったか今年のお正月明けぐらいに、
「宝の山」という記事を書きました。
海外から寄付された医療器具というか廃棄物というか
使い物にならない山のような「寄贈物」のなかから、
使える物資をこまごまとよりわけたのですが、

今度の「宝の山」は全く別の話です。

この病院には、途上国の病院には珍しくカルテというものがあって、
きちんと保管されて、過去の治療記録が分るし、
どこに住んでる誰それがいつ病院に来た、という記録も残ります。
(繰り返しますが、タイは途上国ではありません。
タイの病院は日本の病院並、あるいはそれ以上にきれいで設備もしっかりしてます)

なので、一日の患者数が何人で、どんな病気の人が多くて・・・
ということも、分ります。
しかも、データはパソコンに入っているので、
いろんな情報がすぐに取り出せます。

・・・というのは建前で、
実際は、なかなか情報が取り出せない。
こういったデータは、
病院の運営を考えるときも、この地域の病気の広がりを考えるときも、
ものすごく重要で貴重なデータなんですが、
そのことをなかなかスタッフに理解してもらえないので、
下手な英語でいくら説得しても、なかなかデータをもらえない・・・
もちろん、データの重要性をわからないまま記録を残したりするので、
どうしてもデータの脱落がおきてしまいます。

ならば、ということで、
パソコンにインプットする前の、紙の台帳をホコリまみれの棚から引っ張り出して、
データの収集をすることにしました。
6月半ばから初めて、ようやく先週に一段落。
この作業のため、毎日残業+睡眠不足になりながらデータの分析をしてました。

でも、やっぱり、データは大切です。

患者さんが実際に何人来てたのか、
どのような病気の人が来てたのか、
「印象」と実際の「記録」には、やっぱり差があります。
また、赤ちゃんがどのような原因で亡くなってしまったのか、
どうすれば防げるのか、
データにすると、方向性がみんなに伝わります。

こういう、機械的なデータの収集と分析、「疫学」といいます。
こういう常日頃からのデータがないと、
たとえば、毎月のはしかの患者数が分かっていないと、
「いつもよりはしかの患者が多い」
とは言えないですし、
普段患者さんがどこから来ているかが分からないと、
「隣の町からの患者さんが急増した」
とも言えない訳です。

というわけで、
残り一週間の間に、
なるべくデータの分析をすすめて、レポートにして、
皆に情報を配って、
今後どのような点を改善していくべきか、
みんなに今後の課題として考えてもらえたら。。。

というわけで、ラストスパートはかなりハードになりそうですが、
もともと数字を眺めたりいじったりするのが好きなので
(医者じゃなくて株や資源の投資でもやればもっと儲かったかもしれない)
意外と楽しいんですよね。
一か月以上寝不足だけど、このままラストスパートがんばっちゃおう!!
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プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
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