一ヶ月がたちました
2011.10.02.20:08
釜石に来て、一ヶ月が経ちました。
当初は夏色だった空も、今はすっかり秋の真っただ中。
羊雲が広がる空に、
夕日がこれでもかというぐらい、鮮やかな色を映して沈んでいきます。
岩手県三陸地方の最低気温は、10度を下回るようになりました。
シャワーでは寒くて眠れない毎日です。
去年はタイにいたから、秋という季節を感じることがなかったなあ・・・
それなりに気温は下がるんですけどね。
仕事の方も、少しずつ慣れてきて、
自分なりの”ルーチンワーク”を増やすことができるようになりました。
患者さんの状態をある程度自分なりに分類して、
こんな状態ならこの検査、こんな状態ならこの治療、
という感じに、以前よりはレスポンス良く動けるようになったと思います。
ある程度動けるようになると、ようやく、周囲からも、
スタッフの一員として認識されるようになるので、
仕事も増えるけど、やりがいもでてきます。
なんて偉そうに書いていますが、
ここまでは、人間でなくても、ロボットでもできる仕事。
おそらく近い将来には、ロボットが医者の代わりに患者を診察したり、
医者の代わりにはならなくても、アドバイザー的な存在にはなるでしょう。
この先からは、人間でなくてはできない仕事。
同じような病気の人たちでも、一人一人が抱える背景は全く違うんですよね。
そして、多かれ少なかれ、今回の震災が、
いろんな部分で影を落としています。
それを、一人一人の希望を聞きつつ、
一番いいと思われる方法を提案して、ゴールを決めるのが、
我々医者の仕事です。
ある人にとって最良のゴールでも、
別の人にとってはそうとは限らない。
少なくとも、病気が治ったから、じゃあ退院、さようなら、では
背景に横たわる問題が解決されない限り、
患者さんは、近いうちに、同じ病気で病院に舞い戻ってきます。
だから、近頃は、時間があったら、
まずはこの釜石・大槌という土地を知るために、
あちこちドライブに行って、
いろんな風景を見て、
人の流れや道の険しさを体感しています。
それと同時に、いろんな人たちと
まずは話をして、
ここがどういうところで、どういうところが問題なのか、
教えてもらうようにしています。
車でのドライブだけでなくて、
ジョギングしながら、実際に釜石の町の中のいろんなところを走ったりすると、
どこにいろんな病院や医院があるのか、
薬局はどこにあるのか、
普段の買い物はみんなどこに行っているのか、手に取るように分りますし、
思わぬところに仮設住宅が建っていて、
こんなところに住んでいて、どうやって仕事や買い物に行くのか、
ストレスを解消できるのか、
ここからどこの学校に子どもたちは通っているのか、
いろいろ考えさせられることも多々あります。
食欲の秋、運動の秋、旅行の秋(?)
義務感ではなく、楽しみながら、釜石の町を体感できるのは、
ここの美しい風景と、おいしい食材と、温かい人々のおかげなんですが、
そんな体験ができるのは、幸せですね。
当初は夏色だった空も、今はすっかり秋の真っただ中。
羊雲が広がる空に、
夕日がこれでもかというぐらい、鮮やかな色を映して沈んでいきます。
岩手県三陸地方の最低気温は、10度を下回るようになりました。
シャワーでは寒くて眠れない毎日です。
去年はタイにいたから、秋という季節を感じることがなかったなあ・・・
それなりに気温は下がるんですけどね。
仕事の方も、少しずつ慣れてきて、
自分なりの”ルーチンワーク”を増やすことができるようになりました。
患者さんの状態をある程度自分なりに分類して、
こんな状態ならこの検査、こんな状態ならこの治療、
という感じに、以前よりはレスポンス良く動けるようになったと思います。
ある程度動けるようになると、ようやく、周囲からも、
スタッフの一員として認識されるようになるので、
仕事も増えるけど、やりがいもでてきます。
なんて偉そうに書いていますが、
ここまでは、人間でなくても、ロボットでもできる仕事。
おそらく近い将来には、ロボットが医者の代わりに患者を診察したり、
医者の代わりにはならなくても、アドバイザー的な存在にはなるでしょう。
この先からは、人間でなくてはできない仕事。
同じような病気の人たちでも、一人一人が抱える背景は全く違うんですよね。
そして、多かれ少なかれ、今回の震災が、
いろんな部分で影を落としています。
それを、一人一人の希望を聞きつつ、
一番いいと思われる方法を提案して、ゴールを決めるのが、
我々医者の仕事です。
ある人にとって最良のゴールでも、
別の人にとってはそうとは限らない。
少なくとも、病気が治ったから、じゃあ退院、さようなら、では
背景に横たわる問題が解決されない限り、
患者さんは、近いうちに、同じ病気で病院に舞い戻ってきます。
だから、近頃は、時間があったら、
まずはこの釜石・大槌という土地を知るために、
あちこちドライブに行って、
いろんな風景を見て、
人の流れや道の険しさを体感しています。
それと同時に、いろんな人たちと
まずは話をして、
ここがどういうところで、どういうところが問題なのか、
教えてもらうようにしています。
車でのドライブだけでなくて、
ジョギングしながら、実際に釜石の町の中のいろんなところを走ったりすると、
どこにいろんな病院や医院があるのか、
薬局はどこにあるのか、
普段の買い物はみんなどこに行っているのか、手に取るように分りますし、
思わぬところに仮設住宅が建っていて、
こんなところに住んでいて、どうやって仕事や買い物に行くのか、
ストレスを解消できるのか、
ここからどこの学校に子どもたちは通っているのか、
いろいろ考えさせられることも多々あります。
食欲の秋、運動の秋、旅行の秋(?)
義務感ではなく、楽しみながら、釜石の町を体感できるのは、
ここの美しい風景と、おいしい食材と、温かい人々のおかげなんですが、
そんな体験ができるのは、幸せですね。
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