お香の香りと笑い声
2012.03.11.19:43
今日は、みなさんご存知のとおり、3月11日。
あの地震と津波から1年が経ちました。
地震発生の時刻の時は、
外に出てると、津波に襲われそうな気がして、
家から出れませんでしたが、
その時間が過ぎると、もう一度大槌の町を見たくなって、
大槌に向かいました。
2時46分は、地震発生の時刻であって、津波襲来の時間ではないのですが、
不思議ですね。
途中、何台もの車やバスとすれ違いました。
被災した釜石の集落や、大槌の町に来ると、
そこには、大勢の人が集まっています。
震災後この土地を去って行った人も、
ここに残って、山奥の仮設に住んでいる人も、
かつては町だった、被災現場に集まって、
花を供えたり、
お香を焚いたり、
まるで、町全体が、
お彼岸のような、
そんな感じでした。




大槌町の旧役場前には、行くあてのない車の残骸が並んでいます。


地震直後からこの役場の前で会議をしていた大槌町では、町長をはじめ幹部の多くが亡くなりました。




建物の基礎だけが残り、古代遺跡のような、かつての町並み



大槌駅の駅舎はなくなり、そこに駅があったと知らないと、駅の跡地に行くのは困難です。
でも、確かに、今はだれも住んではいませんが、
それでも、この地には、大勢の人が訪れて、
お花を供え、
お香を焚いて、
子どもたちは、元気に走り回っていました。
鮮やかな色彩と、お香の香りと、子どもたちの笑い声。
コンクリ色の静寂が支配するこの空間が、
少しだけ、明るくなったような、
そんな一日でした。
明るいほうへ
明るいほうへ。
一つの葉でも
陽の洩るとこへ。
やぶかげの草は。
明るいほうへ
明るいほうへ。
翅は焦げよと
灯のあるとこへ。
夜の虫は。
明るいほうへ
明るいほうへ。
一分もひろく
日のさすとこへ。
都会(まち)に住む子らは。
ー金子みすず 「明るいほうへ」
少しでも多くの人が、
明るいほうへ向くことができますように。
あの地震と津波から1年が経ちました。
地震発生の時刻の時は、
外に出てると、津波に襲われそうな気がして、
家から出れませんでしたが、
その時間が過ぎると、もう一度大槌の町を見たくなって、
大槌に向かいました。
2時46分は、地震発生の時刻であって、津波襲来の時間ではないのですが、
不思議ですね。
途中、何台もの車やバスとすれ違いました。
被災した釜石の集落や、大槌の町に来ると、
そこには、大勢の人が集まっています。
震災後この土地を去って行った人も、
ここに残って、山奥の仮設に住んでいる人も、
かつては町だった、被災現場に集まって、
花を供えたり、
お香を焚いたり、
まるで、町全体が、
お彼岸のような、
そんな感じでした。




大槌町の旧役場前には、行くあてのない車の残骸が並んでいます。


地震直後からこの役場の前で会議をしていた大槌町では、町長をはじめ幹部の多くが亡くなりました。




建物の基礎だけが残り、古代遺跡のような、かつての町並み



大槌駅の駅舎はなくなり、そこに駅があったと知らないと、駅の跡地に行くのは困難です。
でも、確かに、今はだれも住んではいませんが、
それでも、この地には、大勢の人が訪れて、
お花を供え、
お香を焚いて、
子どもたちは、元気に走り回っていました。
鮮やかな色彩と、お香の香りと、子どもたちの笑い声。
コンクリ色の静寂が支配するこの空間が、
少しだけ、明るくなったような、
そんな一日でした。
明るいほうへ
明るいほうへ。
一つの葉でも
陽の洩るとこへ。
やぶかげの草は。
明るいほうへ
明るいほうへ。
翅は焦げよと
灯のあるとこへ。
夜の虫は。
明るいほうへ
明るいほうへ。
一分もひろく
日のさすとこへ。
都会(まち)に住む子らは。
ー金子みすず 「明るいほうへ」
少しでも多くの人が、
明るいほうへ向くことができますように。
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