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片手落ちのコミュニケーション

2010.11.07.23:27

今週、小児科病棟では、
体の状態が差し迫った訳ではないけど、
長期にわたって再発を繰り返す難治性の腎臓病や
熱は下がったけど息をするのが苦しい
喘息を持った子どもの肺炎など、
少し難しい病気の子供が多く入院しました。

そういった病気の患者さんに対しては、
いつもの薬にプラスアルファで薬を使ったり、
重い副作用がでるかもしれない、
そんな薬を始めたり、
いろいろと考えたり家族と相談して
治療をしないといけません。

・・・が、
ここのスタッフはあまりそういうことはしません。
本来なら、基本的な治療というものがあり、
そこに患者さん一人一人に合わせて治療をアレンジするんですが、
アレンジというものがあまりない。
そして、基本的な治療(ガイドライン)そのものが
「なんじゃこりゃ?」
みたいなこともしばしばあります。
特に、子供は大人の治療と同じ、薬の量だけ減らせばいい、
という考え方は小児科医としては許せません。

ほとんど検査をしないため、
自分たちの判断が正しいかどうか、
確かめようがない、ということもありますし、
そもそも、
基本的な治療をして、だめならしょうがない、
という様に思っているスタッフがほとんどです。

で、回診をするたびに、どうしても
「この薬を追加して」
「何でこんな薬を使うの?」
なんて、彼らにしては嫌な言葉が連発して出てしまう。
極力、よっぽど、ということがない限り、
あまり口は出さないようにしてるつもりですが、
やっぱり、
こうしたらもっと患者さんが楽になるんじゃないの?
って思うと、ついつい・・・

スタッフにとっては、
長年信じてきた自分や先輩の知識を否定されたり、
単に口うるさかったり、
英語が分らないのに、相手をしたくなかったり、
とっても嫌だろうなあ、って思います。

前回9月に引き続き、
またまた講義をいっぱいしてやろう、と
そして、自分の言葉に説得力がでて、
みんなが僕の話をきいてもらえるように、
なるべく上の立場の人を巻き込もうと思って
走り回ってるんですが、
そんなとき、ふと思ったのが、
「これじゃまるで喧嘩やな・・・」
「ここのスタッフのやってることを全然ほめてないなあ」
ってことでした。

2,3年程度の教育で、
日本の看護師レベルの技術以上に、
外来や病棟で患者さんの病気を診断して、
薬を処方して、
未熟児に点滴入れたり、
大人には、
腰椎穿刺(腰骨の隙間に針を入れて中の液体を検査する)
胸腔穿刺(肋骨の間に太い針を入れて肺に溜まった膿をだす)
その他もろもろ、
よくぞまあ、ここまで頑張るもんだ、
って思うことだらけです。

英語だとなんとか褒める言葉も出てくるけど、
そういえば、ビルマ語でなんて言うか、
全然勉強したことがなかったなあ。

頑張ってるスタッフと討論するのはいいけど、
喧嘩して言い負かして勝ち誇ってもしょうがない。
日本人としては、そんな解決策はNGです。
まずいいところを褒めて、
次に僕がいいと思ってる方法を提案して、
最後は彼らに任せないと、いけないですね
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♥. ♠. ♣Alice
プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
Toru Yoneda

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