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灰色の空、灰色の街

2010.11.21.03:41

インドネシアに来て4日目。
なかなかブログが書けなくてすみません。
インターネットに接続できる環境はあるのですが、
どこもいま一つ環境が悪くて、
切れたりつながったり、なかなか作業が進みません。
この日記も、2時間書いて消えてしまい、
3時間書いてまた消えてしまい、
いい加減にしてほしいですね・・・

今回は、インドネシア中部にあるメラピ火山という火山が
先月と今月初め、2回にわたって噴火して、
大勢の住民が避難生活を余儀なくされたため、
その方々に対する診療活動を行っています。
現在は、火山の麓にジョグジャカルタという
仏教遺跡で有名な街があり、
そこに滞在しながら、毎日いろいろな避難所まで
片道2時間ほどかけて通ってます。

実は、今回、
初めて火山の噴火の被害というものを見たんですが、、、

火山灰って、かなり重たいんですね。
土砂も混ざってるし、噴火後はよく雨も降るし、
そんな重たい灰が10cmも20cmも積もると、
木々は折れ、簡素な建物も壊れます。
重いだけでなく、当然熱いので、
多くの植物が枯れてしまい、
ココヤシの木々が何本も立ち枯れている姿は
異様な光景です。
DSC02473-2.jpg

DSC02554-2.jpg

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街は、何もかもが灰色で、
道路や地面には何センチも灰が積もり、
車が走るたびに舞い上がって視界が遮られます。
観光客が去った街では、
多くの店が閉まり、より一層寂しさが際立ちます

DSC02180-3.jpg

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DSC02261-2.jpg

もちろん、灰色に沈んでいるのは、農村部も同じ。
DSC02537-2.jpg

DSC02530-2.jpg

灰色の空、灰色の雲、人気のない、灰色の街、
まるで、僕が長年住んだ日本海側の田舎の冬の風景です。
屋根に積もった灰を下したり、
道路の灰を脇によけたりするのも雪と同じ。
思わず、先の見えない閉塞感を感じます。

それでも、助け合いながら
復興にむけて頑張っている人々を見ていると、
少しでも手助けができたら、と思います。
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No title

2010.11.21.19:36

ヨネ先生、被災地レポートありがとうございます。
私の方は今週看護学生さんにパキスタン水害のことをお話ししていました。週末にかけてはペシャワール会のビデオをみながら干ばつの被害についてあれこれと考えたり・・・。
被災地の人がいつもの暮らしに一日も早く戻れるよう祈るばかりです。

Re: No title

2010.11.23.20:27

> ktcjoney様
相変わらずご多忙ですね。
そしてレポートが大変遅くなってしまって恐縮です。
ペシャワール会の活動もそうですが、病気を治す前に病気にならないようにすることのほうが
はるかに大事だと思っています。
なんて、不摂生しながら言うセリフではありませんが。
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プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
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