5.4キロメートルの真実
2010.11.24.03:32
昨日は、食糧などの救援物資を支援の行き届いていない集落に配りつつ
診療を行いました。
火口から15キロメートル以内の集落に住んでる人には
避難命令が出されていますが、
昼間は自分の家に戻って家の掃除や洗濯をして、
お風呂に入って、
仲間とくつろぐ人が多いのが実情です。
火口から10キロちょっとのところでは、こんな風景

好運にも噴煙をあげるメラピ山を収めることができました。
麓には、立ち枯れているヤシの木が並んでます。
ちなみに、枯れてないヤシの木はこんな感じ

葉っぱが四方八方に広がっています。
それが、今回の噴火で、枯れてしまったのか、
葉っぱがしょぼんと垂れ下がってしまってます。

ひどくなると、葉っぱが茶色く変色してしまってます。
灰の熱さと重さで木が傷んでしまうんでしょう。
もう少し先に進むと、今度は折れた竹が目立つようになります。


竹って、そう簡単には折れないはずなんやけど・・・
いかに灰が熱くて重いか、思い知らされます。
道路を進むと、両脇の木がどんどん枯れてきて、こんな風景に。
木の幹も葉っぱも灰と砂で汚されてしまってます。

そして、さらに進んでいくと、
日本の高原のように、
一見すると落葉樹のように見える木が見えます。
ちょうど11月で落葉した後みたい・・・

だけど、ここにはそんな木はない!!
今回、通訳をしてくださった、
ジョグジャカルタにある大学に留学中の学生の方が、
たまたま林業が専門で、いろいろとお話を伺うことができたのですが、
本来なら葉っぱが落ちる木はこのあたりにはないらしいです。

つまり、全部灰で葉っぱが落ちて、木も枯れてしまったらしい・・・
ぞっとします。
凄惨としか言いようがない風景。
で、このあたりの集落はどうなっているかというと、

まるで洪水の後かのように、土砂混じりの灰がいたるところに積もってます。

この家の住人は、避難所とこの集落の往復をする体力がないのでしょう、
灰で汚された洗濯物が寂しさを訴えています。

女性と子供の多くは避難所にいるので、
集落の中は男たちばかりです。


自宅の庭で、久々のお風呂(というより水浴びですが)
みんなで避難所に帰る人たち。

この女性は子供を連れて帰って来てました。
掃除や洗濯でもするのでしょうか?
自宅に住めないのは、やはり大変です。

この集落が火口から5.4キロ地点。
これより奥は、倒れた木や竹が道を塞いでしまって
進むことができませんでした。
少し戻って、10キロ地点前後にあるちょっとした町でも、
夕方になると人がいなくなり、
シャッター商店街状態です。

木も竹も、もちろん畑の農作物も、
そして町中の店までも、
全部枯れてしまい、
人気(ひとけ)のなくなったこの地域。
でも、人も草木も動物も、
みんなこの試練に立ち向かって、
復興に向けてがんばっています。
次回はそれをご紹介します
診療を行いました。
火口から15キロメートル以内の集落に住んでる人には
避難命令が出されていますが、
昼間は自分の家に戻って家の掃除や洗濯をして、
お風呂に入って、
仲間とくつろぐ人が多いのが実情です。
火口から10キロちょっとのところでは、こんな風景

好運にも噴煙をあげるメラピ山を収めることができました。
麓には、立ち枯れているヤシの木が並んでます。
ちなみに、枯れてないヤシの木はこんな感じ

葉っぱが四方八方に広がっています。
それが、今回の噴火で、枯れてしまったのか、
葉っぱがしょぼんと垂れ下がってしまってます。

ひどくなると、葉っぱが茶色く変色してしまってます。
灰の熱さと重さで木が傷んでしまうんでしょう。
もう少し先に進むと、今度は折れた竹が目立つようになります。


竹って、そう簡単には折れないはずなんやけど・・・
いかに灰が熱くて重いか、思い知らされます。
道路を進むと、両脇の木がどんどん枯れてきて、こんな風景に。
木の幹も葉っぱも灰と砂で汚されてしまってます。

そして、さらに進んでいくと、
日本の高原のように、
一見すると落葉樹のように見える木が見えます。
ちょうど11月で落葉した後みたい・・・

だけど、ここにはそんな木はない!!
今回、通訳をしてくださった、
ジョグジャカルタにある大学に留学中の学生の方が、
たまたま林業が専門で、いろいろとお話を伺うことができたのですが、
本来なら葉っぱが落ちる木はこのあたりにはないらしいです。

つまり、全部灰で葉っぱが落ちて、木も枯れてしまったらしい・・・
ぞっとします。
凄惨としか言いようがない風景。
で、このあたりの集落はどうなっているかというと、

まるで洪水の後かのように、土砂混じりの灰がいたるところに積もってます。

この家の住人は、避難所とこの集落の往復をする体力がないのでしょう、
灰で汚された洗濯物が寂しさを訴えています。

女性と子供の多くは避難所にいるので、
集落の中は男たちばかりです。


自宅の庭で、久々のお風呂(というより水浴びですが)
みんなで避難所に帰る人たち。

この女性は子供を連れて帰って来てました。
掃除や洗濯でもするのでしょうか?
自宅に住めないのは、やはり大変です。

この集落が火口から5.4キロ地点。
これより奥は、倒れた木や竹が道を塞いでしまって
進むことができませんでした。
少し戻って、10キロ地点前後にあるちょっとした町でも、
夕方になると人がいなくなり、
シャッター商店街状態です。

木も竹も、もちろん畑の農作物も、
そして町中の店までも、
全部枯れてしまい、
人気(ひとけ)のなくなったこの地域。
でも、人も草木も動物も、
みんなこの試練に立ち向かって、
復興に向けてがんばっています。
次回はそれをご紹介します
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