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こころを支える人たち

2011.03.10.02:37

2月の後半から、いろいろ複雑な背景の患者さんや事件などが続きました。
今日は、こどもたちの「こころの問題」に携わっている、
カウンセリングの方を紹介します。

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この方は、Aung Myint(アウン・ミン)先生といって、
ビルマ人の臨床心理士です。
オーストラリアの大学で博士号をとり、今でも研究を行いつつ、
メータオクリニックで、実際に患者さんを目の前にして、
さまざまな問題に取り組んでいます。

こころの問題というのは、
患者さんと直接コミュニケーションが取れることが大事ですが、
それだけでなく、
患者さんの文化・宗教・風俗的な背景をちゃんと理解していることが重要です。
私たちだって、何にも日本のことをしらない外人に、
すべてを打ち明けて話そう、だなんて思わないですよね。
自分の思っていること、悩んでいることを分かってくれる、と患者さんが思わない事には、
なにも始まりません。

そして、心理学の分野では、
西洋的な問題のとらえ方、解決方法と、
東洋的な問題のとらえ方、解決方法があるそうです。
西洋的な問題のとらえ方では、「analyze」つまり一つの問題を
なるべく細かいパーツに分解していき、本質を捉えようとしますが、
(ちょうど顕微鏡で物を視るようなやり方ですね)
東洋的な問題のとらえ方、解決のしかたでは、
いろんな要素を統合して、大きな眼で物事を見渡そうとします。
まさに「和をもって尊しとなす」ような考え方です。

やっぱり、アジア人の精神、心理的な問題は、
アジア的、東洋的なものの見方をある程度していかないと、
どうもしっくりこないんですよね~。
そんな僕の漠然とした思いを、生涯の研究テーマとして、
そして、その成果を自分の国の難民たちのために使っている、
とても尊敬できる人です。
僕は、児童心理、児童精神の領域の知識はほとんどないので、
というか心理学自体、ほとんど分からないので、
少しでも多くの知識や考え方、応用力を
彼から習おう、と思っています。
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プロフィール

ハマダラカ

Author:ハマダラカ
職業:元小児科医、現在なんでも屋的医師を目指して修行中
日本を、そして海外を、自由に移動しては、
働いたり遊んだりの、
自称フリーター医師。
しばらくタイにあるビルマ難民向け病院でボランティアしてましたが
現在岩手県の被災地にある病院に来ました
関西人のつもりですが、心のふるさとは北九州市
facebookはこちら↓
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